子猫じゃなかったココ
ココが家に来た時、クロと一緒だったので比べると体が小さく、子猫だと思っていました。
家に入れてお風呂に入れてキレイにしてみると、乳首が伸びています。
赤ちゃんに吸われたことがあるおっぱいだったので、少なくても1歳くらいにはなっていたのでしょう。
警戒心は強いですが、人懐こく、家にもナムにもすぐに慣れて自然にふるまうようになりました。
缶詰の開ける音を聞きつけて台所に飛んでくるなど、ニンゲンと暮らしたことがある様子。
先住猫としてナムを優先し、親しみを持って体をなすりつけたりとってもフレンドリー。
猫慣れしていないナムは、近寄られると逃げて行ったり、時々猫パンチをしたりと、少々ふてくされ気味でした。
1か月ほど経った頃、年末で冬でしたが、ココがくねくねスリスリして、変な声で鳴き始めました。
発情が始まったようです。
発情期の鳴き声は辛いです
発情って春先だとばかり思っていたので、年が明けてから避妊手術をしようとのんびりしていました。
それというのも、かかりつけの動物病院に最初診察に行ったのですが、ドクターが変わってしまっていたのです。
新しく来たドクターは、診察にちょっと問題があり、もう見てもらいたくないと思っていたので、他に病院を探さなければいけなかったのです。
夜通し野太い声で「オギャア、ミギャア」と鳴かれてしまい、ニンゲンも眠れなくて辛いし、ココだってすごいストレスでしょう。近所にも聞こえてしまう大声で、これを聞いてオスが集まってきても困るし、1日でも早く避妊したほうがいいと思いました。
でも、ココをオスかもしれないと言ったあのドクターには任せられません。
そこで、近所の動物病院のホームページを見て、良さそうなところを探し連れて行きました。
診察を受けたばかりだから、電話だけでいいでしょうと、手術当日初めてその病院を訪れました。
病院選びはしっかりと!
ホームページだけで選んだその病院は、年配の先生が一人で受付からすべてやっていて、「入院はしなくて大丈夫、包帯では取れてしまうのでオリジナルの腹帯をつけて帰します」ということでした。
ホームページの写真のようなキレイさはなく、全体的に雑然とした感じだったのですが、保護猫活動の手助けをしているようだし、ベテランの先生のようなので大丈夫だろうと、ココを預けて一旦家に帰りました。
夕方迎えに行くと、ココは小さなケージに入れられて出てきました。
「麻酔から覚めたらケージを噛んで大暴れしてましたよ」と先生。
ココは初めての場所で相当怖い思いをしたのでしょう。かわいそうなことをしていましました。後で気がついたのですが、右側の犬歯が折れてしまっていました。
病院のケージから、家のケージに移そうとすると、声がかすれて、必死にしがみついてきました。お腹全体を覆い、首と背中の5カ所でリボン結びをしてずれないようになっている腹帯姿はちょっとユーモラスでしたが、傷の保護にはとてもいいと思いました。抗生剤を5日間もらい、問題がなければ1週間で腹帯を外していいということでした。
家に帰ったココは、術後だというのにすごい食欲でカリカリを食べ、ホッとしたようでした。変な姿なのでナムが興味津々。いつもは自分から近づかないのに、自ら匂いを嗅いでつきまとっていました。
その後も何の問題もなく1週間が過ぎ、腹帯のリボン結びを外して終了となりました。やはり手術は上手だったのだと思います。でも、院内の環境が・・・ちょっと乱暴な感じだったので、うちの子はもう連れて行かないと決めました。だって、牙が折れてしまうほど騒いでいてもほったらかしだったってことですから。いくら技術が優れていたとしても、それだけではダメだと思います。
幸いココはケロッとして、元気いっぱいです。変な声もくねくねスリスリもおさまり、ナムともなんとなく親しみが増した感じ。開腹手術なのでオスよりも大変ですが、発情のストレス、妊娠出産の大変さ、子宮系の病気を思えば、早めに避妊手術をしたほうがいいのではないでしょうか。
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